青流の長い1日

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「ん? しりとり?」 「あぁ、名前をよく見るとしりとりになってないか?」 青流は自分で書いたメモを手に取りよく見る、すると確かにしりとりになっている。 しかしこうして更に謎は深まった。 「しりとりにはなにか意味があるのか?」 腕を組考える青流にリベルがこう言ってきた。 「被害者にあってみるか?」 「出来るんですか?」 「だだし条件がある」 「なんです?」 「風紀委員会の顧問の先生と一緒に被害者に会うこと」 「それだったらいくらでも」 そうかとリベルが言うと、出入り口に歩き出し静かにドアを開ける。 そこにはラズベリーピンクの髪色をした、目は鋭く 片方の目を黒い眼帯で隠し、頬にフェイスペンインとで模様を描いた男性がたっていました。 「紹介しよう、こちら風紀委員会の顧問の先生で……」 「風紀委員会の顧問の先生で?」 リベルの口が止まり考え始める。 「先生で名前は……お名前は………何でしたっけ?」 古いギャグ漫画に出てくるようなズッコケをしそうになった青流は寸前のところで自分を止めました。 「同じ教師なのに分からないと?」 「……私が他の先生と話しているところを見たことは有るのか?」 「なに堂々とボッチだと宣言してるんです!」 「あぁ……便所メシはしていないぞ」 「そんなこと聞いていません」 「衛生面で問題がありそうだから、やるんじゃないぞ……」 「俺かよ! ……じゃぁ無くて! そちらの先生の名前!」 「あぁ……」 二人でその先生に注目をする。 「スズナリ、理科教師ではなく家庭科だ。 そして風紀委員会の顧問だ」 「宝石学科のリベル、学園ギルドの顧問をしている」 「J-2の蒼山 青流です。 学園ギルドのリーダーをしていて……ただいま部員を募集中です!」 大抵の先生だと笑ってくれるか、苦笑いを浮かべるかのどれかだが─スズナリは無表情だった。
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