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それって双葉さんもお仕置き経験者って事なのかな?もしそうだとしたら……
うわぁーダメダメ、これ以上は妄想禁止!
双葉さんと瀬波さん、両方知ってるだけに妄想がリアル過ぎて耐えられない
消えろ妄想!邪気退散!
……って、今はそんな事言ってる場合じゃないよね
よし、今日はどんなに疲れて眠くなっても絶対に 起きてようと、私はたった今心に決めた
そして前を見る振りして視界の端に千裕さんを捉えると、気付かれない様に息を殺してそっと観察……
すると怯える私とは反対に、どうやら千裕さんはハンドルを握りながら超ご機嫌の様子
時折何かを思い出してるのか目元はフニャリと下がり口元はニヤリと上がって……クスッと笑い声まで漏らしちゃって……
ヤ、ヤバイな……
こういう時の千裕さんには決して絡んではいけない
絶対に墓穴を掘って窮地に追い込まれるだけだから
これは3年半で学んだ千裕さんの扱い方の一つだ
他にもいくつかあるけど……
千裕さん曰く、基本的に千裕さんの頭の中は私で殆どを占めているらしいから、とにかく余計な事は言わない、しないに限る!
と、そこまでわかっているのに、鈍くてバカな私はいつも同じ間違いを繰り返してしまうことが多々あるんだよね……
あー、もう!
本当なら今日から職場復帰でもっと緊張してなきらゃいけないのに、なんだこのグダグダな感じは……
もう朝からドタバタでなんだか既にひと仕事終えたような気分だよ
ふぅ……と小さな溜息を零し助手席のシートに身体を預けると、そんな私を千裕さんがチラッと横目で見て笑った
「花音」
「はい」
「愛してる」
「………ハァ?」
どうして?何が起こった?
何でこのタイミング?
前後の繋がりを全く無視した突然過ぎる告白に、私はポカンと口を開けたまま目をパチパチさせて固まってしまう
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