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「うわぁ、ごめんよ、嘘だってば
軽いジョークだよ!アメリカンジョークだってば
もう上杉君すぐ怒るんだもん、怖すぎるよ
あのね、怒ってばっかりいると長生きできないんだってよ、知ってた?
私なんか全然怒らないから超長生きだよ、150くらいまで生きちゃうかもよ
でもさ、奥さんと娘に言ったら『ゲッ、マジかよ』って言われちゃった、ハハ、もしかして嫌われてるのかな?寂しいよね、なんか働き蟻の気分だよ
だからさ、せめて会社で癒されたいって思うじゃん、そこへ木村さんの復帰だもん、運命感じちゃうよ、木村さんは私の女神様だよ~」
・・・・・・・・・・
ぶ、部長……
私が部長の女神様だなんて……
4年前からほとんど変わってない、上手に現状維持させている頭頂部の薄毛を見ながら、ブルブルっと軽く身震いをした
む、無理!
絶対にイヤだ!200%拒否!女神様とか気持ち悪い!
部長の方が私より余程神々しいよ、輝いてるよ、天に召されてる感あるよ
お願いします、どうか他を当たって下さい
…………心の声が漏れないように毒づく私の横で、まるでクズでも見るかの様に蔑んだ視線で部長を見下していた千裕さんが言葉を発した
「すいません、前から言ってますが私には部長のジョークは通じません
アメリカンジョーク?アメリカンなのは髪の薄さと頭の中味だけで充分でしょ
私がすぐ怒る?私が怒るのは部長がムカつくからです
それから働き蟻?働いてもいないのに?
蟻は働き者なんですよ、知ってますか?
部長には働くっていうスキルはないですよね?
全く蟻に失礼ですよ、謝ってください」
涼しい顔でピシャリと言ってのけると、部長がどんどん項垂れて丸く小さくなって行く
ち、千裕さん……
気持ちはわかるけど相手は部長だよ
そんな言い方したら……
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