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全く、花音め
早く帰って来てくれたら嬉しいです、なんて可愛すぎるじゃないか!
マジで俺を殺す気か!
もうちょっとでケダモノ野郎に成り下がるところだった、フゥ……よく耐えたと思うよ、偉いぞ俺!
だけどさ、想像してみろよ、俺の帰りを楽しみに待ってるんだぞ
早く帰ってこないかな~なんて可愛い事思いながら俺の為に夕飯作っちゃってるんだぞ
あぁ……結婚っていいな
帰る家があって、そこで俺の帰りを待っててくれる人がいるって、なんて幸せな事なんだろうな
花音が居て柊が生まれて……
両親も健在で協力的で……
仕事にも恵まれて気の合う友人も居て……
俺は世界一、いや、宇宙一の幸せ者だな
よし、サッサと仕事を片付けて一分一秒でも早く花音と柊が待つ家に帰ろう
そしたらまず花音にただいまのキスをして、柊と風呂に入って……
それから花音の作ったご飯を食べながらたくさん話をしよう
あ、会社でのルールだっけ?一応聞いてやるかな?
まぁ、ほとんど却下だろうけど
それから柊を寝かしつけて、そこからは俺と花音、2人の時間だな
また一緒に働けて嬉しかった
これからまた一緒の時間が増えて行く、それは素直に嬉しい、でもそれ以上に気を揉む事も多くて嫉妬深い俺としては正直気が休まらないだろうな
小さい男だと言われようが、花音が俺以外の奴と話をしたり、俺以外の奴に笑顔を向けてるのを見るのはいい気がしないのが本音だ
花音を信じてないとかじゃなくて、俺が嫌なんだよ
子供みたいな言い訳だが、花音に関しては大人の余裕なんてあったもんじゃない
だけど花音はわかってないよね……?
俺はいつでも余裕かましてるって思ってるんだろ?
まぁいいさ、家に帰ったら嫌という程わからせてやるよ
俺がどれだけ花音を好きか、どれだけ愛してるかを時間をかけてじっくり教えてやるからな、覚悟しとけよ
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