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「柊?どうしたの?」
どうしてそんなに悲しそうな顔をしてるの……?
理由がわからなくて声をかけると、短い足でピョコピョコと走って来た
そして私の元まで来ると、私のスカートをギュッと握りしめた
「ちゃ~ちゃんだっこ!
しゅうもだっこして!」
あぁ、そうか
ポン助抱っこしてたのが気に入らなかったのね
ふふ、ヤキモチかな?可愛い~!
もう、可愛すぎて困っちゃうよ~
「ポン助、柊と遊んでくれてありがとね」
そう言って頭を撫で撫でしチュッとキスをするとそっと下におろした
「柊おいで」
そう言って両手を広げると、柊が嬉しそうに腕の中に飛び込んできた
そのまま抱き上げると柊の目を見てニッコリ笑う
「柊、ただいま
お留守番えらかったね」
柊とおでこをコツンと合わせて頭をポンポンすると、柊がチュッとほっぺにキスをしてくれた
「ちゃ~ちゃん、しゅういいこにしてたよ
ぽんしゅけとたくさんあそんでたのしかったよ
でもねちょっとだけちゃ~ちゃんにあいたくなったよ」
ちょっとだけなの……?
と、柊の本音に苦笑いするも、拙いながらも一生懸命お話してくれる柊にまたもやウルっと来てしまい、最早自分ではコントロール出来ない感情に困ってしまう
「花音ちゃんお帰りなさい
あらあら人気者ね、さすが花音ちゃん、ちーちゃんとは違うわ~ねぇパパ」
そしてお義父さんとお義母さんの登場
私は本当にこの2人には感謝の気持ちでいっぱいだ
両親のいないも同然の私に、どんな時でも味方でいてくれて、いつでも傍で見守ってくれて時には背中を押してくれた
今回だってこの2人がいなければ絶対に無理な話だった
私がこうして今ここにいられるのはこの2人がいてくれたから
もちろん千裕さんも……
そしてりっちゃんやおばさん、お母さん……
あとはあの人も……かな?
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