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「悪いが保証はしかねるな。火災保険にでも加入しといたらどうだ?」
「アホ言え。まずは生命保険だろ」
そんな軽口を最後にたたきあって、咲が戦場へ舞い戻ると、そこには先客が既にいた。
「退がれライラ!!俺がやる!!」
「馬鹿言わないで。あなたはバックアップ。フォワードは私がやるわ」
「限界のくせして強がんな!!膝笑ってんぞ!!」
「笑ってない」
「嘘つけ!!ていうかその表情豊かな膝をお前は見習うべきだね!!」
「……後で話があるから付き合いなさい」
「ならその為にも今日はお前が俺のバックアップだ」
器用に会話というより喧嘩しながらクリーチャーと戦う優斗とライラの動きは鈍い。
しかしここにいるということは二人とも既にそれぞれ侵入してきたクリーチャーを退けたということだろう。
小さく笑みを溢し、くわえていた煙草をプッと吐き捨てる。
回転しながら落ちていく煙草は咲の持つ骨刀にぶつかってはねた。
直後、ボッと勢いよく骨刀の刀身部分だけが炎に包まれる。
耐熱グローブを嵌めていても、ジリジリと肌を焼く熱はとてもではないが長時間耐えられるものではない。
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