―プロローグ―

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窓の外に広がる大地を見ながら、俺は身体に掛けていた毛布を取り、綺麗に折りたたんで膝の上に乗せた。 えっと…。 おもむろにリュックの中に手を入れ、エアメールを取り出し、手紙の内容を確認する。 …ここに行けばいいんだよな? 待ち合わせ場所を再確認し、同封されていた写真を見た。 この人が叔父さんか……お。 滑走路が目に入ったので、エアメールをリュックに入れ、それを足元に置いた。 「……っ!」 次の瞬間、着陸の衝撃が全身に伝わってきた。 『……ご搭乗、誠にありがとうございました。 そのまま、しばらくお待ちください』
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