臣くん的、陥落のとき
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彼女のそんな寝顔を脳裏に浮かべながらも、その場限りの付き合いだと思っていた。 けれども―… もうかれこれ一年半。 彼女に付きまとわれている―… 「臣く~ん!」 仕事帰りの金曜の夜、背後から聞こえるのはお馴染みの声。 「……」 気付かないフリをして数m歩くと、 「臣くんっ!」 ダッシュで近付いてきた彼女に腕を捉まれ、引き止められる。
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