一年目にくれた言葉

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それは、一年前の“記念日”になる日の出来事―… 仕事を終えた私は、同じく仕事帰りの理沙子と夕食を食べる約束をしていた。 「ねぇ、私はもう名字変わちゃったけどさぁ、アンタ達はどうすんの?」 「どうするって……私の一存で婚姻届出すわけにもいかないし……全ては臣くん次第……」 「ふーん。それで、肝心の結婚っていう話題は出てんの?」 「出てるよっ!っていうか……私が一方的にさりげなく意識させるように色々努力してるだけだケド……」 駅近くの洋食屋さんで評判の煮込みハンバーグを食べながら、籍を入れたばかりの新妻理沙子が私と臣くんの将来についてズバリと聞いてくる。
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