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今日ぼくは、いつもどおり起きて、いつもどおり駅へ向かった。
そして、いつもどおりの電車に乗る直前に、踵を反して、ふと反対側のホームに止まっていた車両に乗り込んだ。
理由なんてわからない。
敢えて言えば、いつもどおりの日常に背を向けてみたかったのだろうか。
そして、今こうしてゾウの檻の前にいる。
お互い立ち止まったままのゾウと自分。
メールの着信音が鳴る。
『それはきっと、動いてないと消えてしまうから』
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