てるてる坊主。

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笑顔でそんな事をサラッと言った上で、格言的なものと、一番最後に抜け目なく怖い台詞を言い残しててるてる坊主を見つめた後、台所へ向かうから。そんな兄貴に自分も返事を返して見送った後、 俺は窓の側に整列している、てるてる坊主を見上げて。 ーーー…兄貴なら本当にやりかねない上に、 容赦無く首切り落とされるところなんて俺は絶対に見たくないので…頑張って下さい、てるてる坊主。 そう願ってから、 ……窓の外、未だ降りしきる雨を見上げた。 Fin.
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