1.バレンタイン 前編

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「…他の人から貰えるのに、何でわざわざ俺まで…あげなくてもいいだろ?」 「!! えぇー…、普段お世話になってる人とかにもあげるものだよ?それに外国では男子からあげるし、」 「…女子にだろ。男から男へは渡さないだろ、」 「いや、この時代、↑そんな事例も珍しくないよ?海璃ー」 「あーもう、何でそんなに俺からチョコ欲しいんだよ、そこまでしてこだわ、「好きだから」 「は?」 …今兄貴なんて言…、 「…俺は、海璃が好きだから、チョコが欲しい。それじゃ駄目?好きな人から貰いたいっていうのは可笑しい?」 真剣な顔で目の前で告げる兄貴の言葉。 「~ッ…」 何でその言葉、俺に言うんだよ…女の人に言ったら多分一発でオトせるんじゃ…、返す言葉も見つからない。 「お返し、何でも好きなモノあげるよ?」 「…え、なら、新しく出た…って、ーッ!」 しまっ… 慌てて言うのを止めるが間に合わず。 「うん、いいよ?じゃ、決まり」 「えっ、ちょっ…待っ…「ありがと海璃、」 …完っ全に兄貴のペースに乗せられた…!嘘だろ、何この展開? 「…どうせなら、手作りがいいな」 「…誰がっ!」
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