2.バレンタイン 中編

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…情報源、ね。そんなに必要ない気もするけど…?何、そんな知りたい事あるんだろ。 「なるほどねー陸さんが…。」 「…とりあえず、兄貴が感謝されるのは分かるけど、俺が感謝される理由が分からない。…何かしたっけ?」 「は?海璃お前、それ本気で言ってんの?」 何故か大地に驚きの顔をされる。 「え?…そうだけど」 …何かおかしい事言ったか?俺… 一瞬の間。そして、 「無自覚にも程があんぞおぉ!!?」 「ー!?」 唐突に怒鳴られ、思わず耳を塞ぐ。 「ーは?…何、」 「バかいり!」 「…っ、馬鹿…」 「お前なんかー、"バカ"と"海璃"かけて、"バかいり"だー!」 「…………」 いや、いちいち説明しなくても分かるが。というツッコミは口に出さず大地の方を見る。 「よく聞けよ、海璃!んじゃ事例①!」 「は?」 「同クラ女子Kさんの記述!」 ちょっと待て、いつ調べた、何いきなり始め… 「放課後の掃除中に、急用が入って、掃除を同じ日担当の男子に任せようとしたら、その人は勝手に帰ってて、その上先生も教室にいなくて困ってたら、夏目くんが、 ―――…代わろうか? と声をかけてくれて、帰る事が出来た。その上次の日、すごく教室がキレイで朝のHRで先生が褒めてくれた時、掃除したのは夏目くんだって話したら、夏目くんが言ったのは、 ―――…先に掃除してた人が頑張ってくれてたから、そんな汚れて無かっただけです 本当に素敵な人だと思います。 以上!」 「いや、それは兄貴に教室にいるように言われて来るまで暇だっ…「ハイ!事例②!」 「聞…、「同クラ女子Mさんの記述!」 「放課後、そろそろ下校時間って時に、私はこの日、彼氏に初めて手料理を振る舞う事になってたんだけど、自信が無くて…。悩んでた時に教室から電話してる声が聞こえて、 ―――~、…分かった、うん?隠し味?特に何…、は!? んなワケ無いだろバカ言うな…っ、ー!切るからな、じゃ。 それを聞いた私は、思わず夏目君を呼び止めて、 ―――…!電話、聞いて…、それで俺に何か…?えっと…、隠し味?あっ、と…それは、引かずに聞いてくれるといいんだけど… その後、夏目君に聞いた話のおかげで初手料理、大成功です!感謝してます! 以上ー!! で?隠し味って何よ?」
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