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…情報源、ね。そんなに必要ない気もするけど…?何、そんな知りたい事あるんだろ。
「なるほどねー陸さんが…。」
「…とりあえず、兄貴が感謝されるのは分かるけど、俺が感謝される理由が分からない。…何かしたっけ?」
「は?海璃お前、それ本気で言ってんの?」
何故か大地に驚きの顔をされる。
「え?…そうだけど」
…何かおかしい事言ったか?俺…
一瞬の間。そして、
「無自覚にも程があんぞおぉ!!?」
「ー!?」
唐突に怒鳴られ、思わず耳を塞ぐ。
「ーは?…何、」
「バかいり!」
「…っ、馬鹿…」
「お前なんかー、"バカ"と"海璃"かけて、"バかいり"だー!」
「…………」
いや、いちいち説明しなくても分かるが。というツッコミは口に出さず大地の方を見る。
「よく聞けよ、海璃!んじゃ事例①!」
「は?」
「同クラ女子Kさんの記述!」
ちょっと待て、いつ調べた、何いきなり始め…
「放課後の掃除中に、急用が入って、掃除を同じ日担当の男子に任せようとしたら、その人は勝手に帰ってて、その上先生も教室にいなくて困ってたら、夏目くんが、
―――…代わろうか?
と声をかけてくれて、帰る事が出来た。その上次の日、すごく教室がキレイで朝のHRで先生が褒めてくれた時、掃除したのは夏目くんだって話したら、夏目くんが言ったのは、
―――…先に掃除してた人が頑張ってくれてたから、そんな汚れて無かっただけです
本当に素敵な人だと思います。
以上!」
「いや、それは兄貴に教室にいるように言われて来るまで暇だっ…「ハイ!事例②!」
「聞…、「同クラ女子Mさんの記述!」
「放課後、そろそろ下校時間って時に、私はこの日、彼氏に初めて手料理を振る舞う事になってたんだけど、自信が無くて…。悩んでた時に教室から電話してる声が聞こえて、
―――~、…分かった、うん?隠し味?特に何…、は!? んなワケ無いだろバカ言うな…っ、ー!切るからな、じゃ。
それを聞いた私は、思わず夏目君を呼び止めて、
―――…!電話、聞いて…、それで俺に何か…?えっと…、隠し味?あっ、と…それは、引かずに聞いてくれるといいんだけど…
その後、夏目君に聞いた話のおかげで初手料理、大成功です!感謝してます!
以上ー!! で?隠し味って何よ?」
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