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大地はニヤニヤしながら聞いてくる。
…隠し味? そんな話、したか?兄貴との電話で…?えっと確か…
****
―――もしもし兄貴?
―――はいはーい、何ー?海璃から電話なんて嬉しいなぁ…、
―――今日の晩飯、何がいい?
―――えー?海璃の手料理なら何で…へ!? 何でも作ってくれるの!?
―――うん、まぁ料理にもよるけど…
―――ホントー?じゃあ、肉じゃががいい!
―――肉じゃが?分かった、
―――やったー、海璃の料理、いっつも美味しいから楽しみー。隠し味に何か入ってる…?
―――うん?隠し味? 特に何も…
―――じゃ、やっぱり海璃の、俺への愛情が入ってるからだね!
―――は!? んなワケ無いだろ、バカ言うな…っ、
―――あー、海璃照れてるー、可愛い顔近くで見れないの残念…。
―――っ照れてない!切るからな、じゃ。
―――あ、待っ…
****
…そういえばそんな話、したかも、
「へぇ~、隠し味は愛情、ね」
相変わらずニヤニヤする大地。
「俺が言ったワケじゃない、兄貴が…「ハイ、事例③ー!!」
相変わらずのマイペースっぷりに思わずため息。
「これでラストね、とりあえずは!
写真部女子Aさんの記述!」
…は?写真部?身に覚えがないが…
思わず考え込む。
「まぁまぁ、とりあえず聞けって、それで分かんだろ。えっとー?
"私は、写真部兼、KBDの者です!"
ー…KBD?何か知らない単語が…、
写真を撮るのが大好きな私にとって、夏目兄弟はもう目の保養です!
…兄弟、身長年齢差。カッコイイわ、可愛いわ…初めてお目にした時から本当に萌えっぱなしです…!私の腐めいた思考を満たしてくれる一番の標的と言っても過言では無いくらい、
あなたたち兄弟は本当に素晴らしいと、ずっと思っています。最近も、夏目君のおかげで最高の写真撮らせて貰いました!額縁保存物です!ありがとうございます!
「~ッ…!?」
一体どういう…
「…まだあるぞ?えっと…
あぁ、もう書き切れない!
さらに語らせていただくと、陸さんの海璃君の前でしか見せない笑顔だったり、海璃君の冷たい態度の中に、時々見える優しさも可愛いですし、
兄弟だけじゃなくとも、海璃君が大地君といっつも一緒にいて会話してるだけでも十分。いくらでも妄想出来るし、それから…
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