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「ーっ、そ…んな事は…海璃の気のせい…だよ多分、?
…っ、それよりも…海璃がそんな風に言ってくれたから、ますます出かけるの楽しみになった、もうこれは晴れにしてくれないと、」
そう言った兄貴が、またてるてる坊主の側へと移動して、熱心に祈る(お願いする)かのような仕草の後、また戻って来るから。
「…兄貴さ、随分とお願い?してるっぽかったけど、…」
「それは勿論。晴れにしないと首切るよって、脅してきた」
「お、脅し…?!いや、…それは怖くない?」
予想外の言葉が飛び出すものだから、聞いたこっちの方がびっくりしたんだけど。兄貴はというとなんて事ないかのように。
「え?そんな事ないよ~、作ったのは俺だからね、
文句は言わせないよ?それと…晴れにしてくれたら顔を描いた上で、お神酒もお供えしますよ、とは伝えて来たから、後はてるてる坊主次第。…そうだね、
“自身の人生がどうなるかは自身の『行動』と『結果』次第”
…ってわけだ。じゃあ俺は…ハサミをよく研いだ上で、御神酒を買いに行って来るね?」
「…えぇっと…、そっか、?………うん。」
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