青春の始まり

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- 2010年4月 - 中学校生活最後の学年になってから 4日ほど経ち、今日は最初の授業だった 「ねぇ、ねぇてば!神谷 (かみや) さん!」 突然小声で声をかけてきた隣の男の子 ぼーっとしていた私は 「えっあっ、どどどうかした?」 つられて小声になる 顔を知ってるだけで席替えをしてから 初めて言葉を交わしたから少し緊張した 「教科書忘れちゃってさー。当てられそうだから見せてもらってもいい?(笑)」 チラッと机の上を見ると鉛筆と消しゴムだけが転がっていた 「あっ!気づかなくてごめんね!全然いいよ!」 あたふたする私の姿を見て 「ふっ。慌てすぎだし謝らなくていいし (笑) 神谷さんっておもしろいね」 そう笑い、机をくっつけて一緒に教科書をみた その間も先生にバレないように少し会話したりしてたけど 初めて話したとは思えないくらいとても話しやすくて居心地がよかった 「じゃー今日は12日だから出席番号12番!はい、ヒナ!立って読んで下さい~」 「はい、やっぱ俺じゃん。そーくると思ってた。予想はしてたからね!」 本当に当てられた。ヒナって名前なんだ、可愛い(笑) 笑う私を見てひねくれる彼
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