青春の始まり

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「ぶつぶつ言わない!ひねくれない!ほら!読まなきゃ終わらないよ!」 クラスが笑いに包まれた。 そして休み時間になり 「3年間担任なんだ葵衣ちゃん(あおい先生)。最初の授業、出席番号覚えさすために 毎回番号で当ててくるから神谷さんのおかげで助かった!またよろしく頼むね!」 「いいけどちゃんと持ってこなきゃだめだよ (笑) 」 「は~~い(笑)てか神谷さんと初めて話したけど話しやすい人でよかった~!志乃から 聞いてて話してみたいと思ってたんだ~」 「そーいえば志乃の友達なのに今まで話したことなかったよね! ヒナって名前も実はさっき知ったくらいだもん(笑)」 「それは辛い!(笑)てか俺ヒナじゃなくて、こ‥」 ガタン 話をさえぎるかのように大きな音を立て 前の席に座っていた志乃が立ち上がり 教室から出ていこうとした。 すると 「あっ!志乃 (しの) ?俺もトイレ!」 どーしてトイレとわかったのか そういってちょこちょこと志乃の後を 着いていった。 言いかけた言葉が気になったけど また後でいいやと諦め、友達の所へ 行こうとしたときだった 「ぁああああ!!神谷さん!!」 突然彼が大声で叫び、クラスのみんな そして私と隣にいる志乃までも驚いた。 注目を浴び、顔を赤くする 私の姿を見て微笑み 「みんな俺の事ヒナって呼ぶけど!ヒナは俺のあだ名!名前は琴理 悠 - コトリ ワタル - コトリだからヒナって意味(笑)俺の名前ちゃんと覚えててね、神谷 桃華ちゃん!!」 そう満面の笑みで返してくれた。
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