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いつもの光景を見ながら私の口元はいつの間にか緩んでいた
「なんだよクラリッサ、妹とメイドの尻に敷かれる魔王がそんなに面白いか?」
「ええ、とても。」
「そこは嘘でも否定しとけよ」
どこか心地良い雰囲気についつい身を任せていた
「そんなことより今日のスケジュールですが……」
気を取り直しつつ続ける
「今日は午前中に報告書などの整理。午後からは四天王の方々との会議が入っています。議題は近々開催される勇者祭に関してなので、出し物などの企画会議でしょう。」
スケジュールを読み上げると魔王さまは溜め息を一つついた
「なあクラリッサ、報告書の整理って俺がやらないとダメか?」
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