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「当たり前です。南の街道で発生した土砂崩れ、それに伴う被害と保障など、西の村で行った婚活イベントの事後報告書。その他にも魔王さまが目を通さなければならないものは大量にあるんですから」
「やだねぇ……一国の王ってのは荷が重くて……」
「それでは、私は朝の見回りがあるので」
「おう、頑張ってくれ」
「クラリッサまたねー!」
「失礼します」
私が一礼して広間を出るとアウラが後からついてきた
「アウラ、見回りが終わったら朝ごはんにしましょう。サラダの残りはある?」
「……」コクン
「そう、ならそれを貰うわ。アウラはいつものリンゴでいい?」
「……」ニパァー
アウラは裏庭で取れるリンゴを好んで食べている……でも
「魔王さまにも言ったけど、野菜もちゃんと食べなさい」
「……?」
「はぁ……」
こうして魔王城にいつもの朝がやってきた
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