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「……そういや、奏、俺からの着信Bloodstonesの曲にしてたよな?」
「うん!!だって、ファンだもん!!ね?ナミ!!」
「ねー!やっぱさー、レンかっこいいよねー!」
「うんうん!レン最高!でも最近、スバルもかっこいいなぁって思ってるんだぁ」
「わかるー!長い指が鍵盤を流れるように動いて……きゃーっ」
「でもでも!!指が長いなら、シュンもアキもだよ!楽器を操るあの手!きゃーっ!!」
奏とナミがBloodstonesに悶える横、
「あ、あのっ、お二人とも!」
「先輩方が……」
申し訳なさそうに割って入った双子の声に、顔を向ける。
「ナミ、お前指フェチか」
言いながら自分の手を見た龍司と。
無言で自分の手を奏の前に差し出し、
「この手でいくらでも喜ばせてやるよ」
なんて、こめかみに青筋立てながら奏に囁いたのは秀。
「でもさぁ、BSの何がいいって、やっぱりエンジェルの存在だよねー」
ナミがうっとりと宙を見つめて、奏もそれに頷く。
「うん。エンジェルがいるからこそ強い絆みたいなのも見えて、本当にかっこいいもん」
夢見る少女の様な2人に、秀と龍司は苦笑を洩らした。
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