第3話 アイドルの秘密 6

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女子高生をなだめていた光景と、平坦な言葉を思い出す。 『優しいのではなく、気持ちが分かるからです』 ……被害者やから。 そう思い、顔を上げると梅田に着いていた。 慌てて席を立ち、電車から降りる。 十一時近く、帰路を目指すサラリーマンがホームには多かった。 改札に向かう人の流れに続き、エスカレーターに乗る。 ……でも、松波さんから聞くのは、違うやろ。
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