第3話 アイドルの秘密 6

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そう、ぼんやりと思ったときだ。 「来ないで!! 警察呼びますよ!!」 大きく、聞き覚えのある声が聞こえた。 振り返り、ホームに見えた姿に、杉田の心臓がどんと鳴る。 「呼べや!! 呼んだら、ここで全部叫んだるわ!!」 次に聞こえた声に、両足が勝手に動いた。 人を押しのけ、「すいません」と言いながら、上りのエスカレーターを降りていく。 「ほら、みんなこっち見てるで。嬉しいやろ、地下アイドルちゃん」
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