第3話 アイドルの秘密 6
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拘置所を出て、大阪府警本部に戻るまで、ふたりは無言だった。 杉田が外に出ても、リリコは降りようとしなかった。 少し迷ったが、助手席に回ると、扉が開く。 「すみませんでした。先輩に対して」 降りてきたリリコは、そう言って、杉田に頭を下げた。 「……僕が、悪いんです。……頭、上げて下さい」 「はい」と言って、リリコは無表情な顔を見せた。
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