第3話 アイドルの秘密 6

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「そう」と言い、松波は窓を開けた。 夜風が、杉田の思い出しそうな匂いを消す。 「杉田君たちは、そっちを頼むね」 「はい」と答え、車を発進させた。 電話での協力を思い出し、杉田は、口を開く。 「……あの、松波さんと、梅林寺さんてご親戚なんですか?」 杉田の質問に、松波が「どうして」と返す。 「……なんか、似てるなと思って」 キャリアだからか。 何も、怖いモノが無いように見える。 と、詳しく言えなかった杉田に、聞こえた。 「それ、梅林寺さんに言ってごらん」
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