濃 姫 ～うつけに嫁した女～

主な登場人物

○濃姫(のうひめ)

……本作の主人公。織田信長の正室で、美濃の斎藤道三の娘。初め「帰蝶(きちょう)」と名乗る。

○織田信長(おだのぶなが)

……尾張の武将・織田信秀の嫡男であり、濃姫の夫。その奇行から “ 尾張の大うつけ(馬鹿者) ” と嘲(あざけ)られる。

○斎藤道三(さいとうどうさん)

……名は「利政」とも。美濃国・稲葉山城主。濃姫の父。“ 美濃の蝮(まむし)” の異名を持つ。

○小見(おみ)の方(かた)

……道三の正室。明智光継の娘で、濃姫の母。

○織田信秀(おだのぶひで)

……信長の父。尾張三奉行の一人で、尾張の実質的な支配者。“ 尾張の虎 ” の異名を持つ。

○織田信勝(おだのぶかつ)

……名は「信行(のぶゆき)」とも。信長の実弟。

○平手政秀(ひらてまさひで)

……織田家の重臣で、信長の傅役(もりやく)。信長の数少ない理解者。

○土田御前(どたごぜん)

……土田政久の娘で、信秀の正室。信長、信勝らの実母。

○三保野(みほの)

……濃姫の侍女。