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俺とナツ兄の気持ちなんか、全く気付いていないハル。
「ふーちゃん、お風呂掃除代わってもらってごめんね」
今までハルがやっていたお風呂掃除……高校に入り、部活に入ったハルがやるのには時間的に無理だと判断した俺が提案したこと。
律儀にも、俺に謝るハル。
「全然、平気。ハルだって、お弁当作ってくれたじゃん。あっ、ハル…今日のお弁当旨かったぞ」
照れたように笑うハル。
お風呂掃除の代わりなのか、ハルはみんなのお弁当を作ってくれていた。
「あっ、明日もお弁当いる人~??」
男3人の手が上がった。
「明日も美味しいの作るぞ」
嬉しそうに笑いながらそう言う。
大学じゃ、あんまりお弁当持っていってるやつはいないけど……俺とナツ兄は、喜んで持っていく。
だってさ、ハルが作ってくれるんだぜ!?
友達が俺の弁当を摘まもうとしても、断固拒否!!
今日も卵焼きを食われそうになり、叫んだ。
「俺のハルのたまごやきーーーー」
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