第6章

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「なっちゃん………これ……お願いシマス」 はい、今朝も私が結ぶネクタイはアンバランスでした。 「あはは……今日もうまくいかなかったか(笑)」 ちゃんとみんなが教えてくれたように…みんなと同じようにやっているのに……なぜか、うまくいかない。 今日は、前後片方のネクタイがブレザーからはみ出し、スカートの上でブラブラしていた。 「ネクタイに関しては、不器用だな ハル」 なっちゃんは、不器用さを再度私に確認させるかのように呟き……自分は、あっさり上手に結んでくれた。 「ありがと………ほんとはね、私も上手に出来るんだけどね……兄妹のコミュニケーションのため??」 「ふっ……嬉しいねー、ハルとのコミュニケーション(笑)」 鼻で笑われてしまいました。 「いってきまーす」
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