第6章

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アイ先輩が買ってきてくれたテーピングの方法の本をテーブルに広げ、救急箱を開いた。 本に添って、トモ先輩の足首にテーピングを施す。 「おっ、ハルちゃん……上手!!器用だなぁ」 立ち上がり、ストレッチをしたトモ先輩は仕上がりに満足し、誉めてくれた。 「ネクタイすんのは、下手くそだけどな(笑)」 後ろから、笑い声がする。 こんなこと言うのは、あーちゃんしかいない。 「制服のネクタイ、毎日やってるじゃん……なぁ、ハルちゃん」 「毎日やってるよー、俺か兄貴たちが(笑)」
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