第6章

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……ふっ………とコウ先輩の表情が柔らかくなった。 いつものコウ先輩の顔。 ロッカーについていた右腕を降ろした。 「参ったな」 私は、ほーっと息を吐く。 「何か…あったんですか?」 「恐くねーの!?あんなことされて……」 「コウ先輩、本気じゃない……って分かってましたから。大丈夫です」 本気で私に何かしようと思っていたのならば、とっくに行動に移しているだろう。 でも、コウ先輩がやったのは……壁ドンだけ。 「初めてです……壁ドン……」 「ぶはっ(笑)」 思いっきり、噴き出されました。
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