第6章

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えーっと、えーっと………私の頭の中は、パニック状態。 心臓は、バクバクあり得ないくらい早い音を奏でる。 「……コウ……先輩……!?」 「…ちょっとだけ…………ちょっとだけ、このままでいさせて……」 はい、そうですか………なんて言えるはずもなく……でも、だからといって振りほどくことも出来ずに ただ固まっていた。 「ありがと」 そんなコウ先輩の声と共に、温もりが消えた。 それでも、私は動けずにいた。 「……ハル!?……大丈夫か??」 不意に目の前にキレイな顔が現れ、我に返った。 「はっ、はっ、はい、、、大丈夫です」 「隙があると、喰われる……って教えただろ!?」 「喰わないでください……美味しくないです………あっ、ふーちゃんにはお弁当美味しかったって言って貰えました……だから、食べるなら、お弁当にしてくださいっ!!!」 一気に喋った。
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