第6章

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話すことで少しでも心が落ち着くのならば……そう思った。 「……ハル………そんな簡単に俺の懐に飛び込んできていいのかよ!?………さっき教えただろ!?……喰っちゃうよ……って」 隣を歩いていたコウ先輩は、ピタリ……と足を止めた。 不思議に思い、コウ先輩を見ると……コウ先輩の顔が近付いてきた。 「ごちそうさま」 スタスタと歩き出したコウ先輩。 えっ!?………今……… コウ先輩が触れた左頬……口から数㌢ずれた頬を左手で押さえ、立ち尽くした。
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