413人が本棚に入れています
本棚に追加
話すことで少しでも心が落ち着くのならば……そう思った。
「……ハル………そんな簡単に俺の懐に飛び込んできていいのかよ!?………さっき教えただろ!?……喰っちゃうよ……って」
隣を歩いていたコウ先輩は、ピタリ……と足を止めた。
不思議に思い、コウ先輩を見ると……コウ先輩の顔が近付いてきた。
「ごちそうさま」
スタスタと歩き出したコウ先輩。
えっ!?………今………
コウ先輩が触れた左頬……口から数㌢ずれた頬を左手で押さえ、立ち尽くした。
最初のコメントを投稿しよう!