第6章

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「ハルちゃん、救急箱貸して!!タク、指切ったみたい」 そう言いながら、マオ先輩が来るまで 私は動けなかった。 「あっ、はい……私、やります」 「大丈夫。ハルちゃんは……ソウタがご指名(笑)」 ん?とマオ先輩を見たら 「ハルちゃんにアイシングしてもらう……って待ってる(笑)」 「はい」 マオ先輩と部室まで走った。 「だーかーらー、アイ先輩やらなくていいっす……ハルちゃん待ってますからー」 部室に入ったら、そんな声に出迎えられた。 「はいはい……私じゃ、ヤダって言うのね、ソウタは……」 「あっ、いや……そう言うわけじゃなくて………ハルちゃんの練習のためであって……俺のためじゃない……と言うか………」 「ハルちゃん、ご指名入りました~(笑)」 アイ先輩は、笑いながら 私にアイシングキットを渡した。 「思う存分、練習台にしてやって(笑) なんなら、全身テーピングの練習もしちゃう??(笑)」
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