第6章

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「さっ、盛ってないっすよ……ちょっと、ハルちゃんが抱き着いてるみたいだなぁ……って思っただけで」 がーん、ソウタ先輩がそんなこと言うなんて………ちょっとショックです。 ついつい目線がキツくなる。 そんな私の目つきに気付いたソウタ先輩は、大慌て……… 「あっ、全然変な意味じゃないよ……ハルちゃんの匂い、いい匂いだなぁ……なんて思ってないし……」 「えっ!?私、臭かった??」 ……ガーン……… 「違う、違う!!すんごいいい匂いだった♪♪♪♪」 「結局、おめーは、匂いも嗅いでんのかよ!!」 更に、パシン……と後頭部を平手打ちされたソウタ先輩。 「ソウタ……そんな不純な動機じゃ、ハルちゃんのご指名はなし!!明日からは、私がやってあげる」 ………と、アイ先輩。 「ソウタ、なんなら俺が専属でやってやってもいいけど!?」 「ひぃぃぃ、遠慮しますっ」 耳元で呟くあーちゃんの悪魔の囁きに、ソウタ先輩は怯えきった声を出した。
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