第6章

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カチャっとドアが開き、なっちゃんの顔が見えた。 「ハル、ただいま」 「おかえり、なっちゃん」 誰かが帰宅し、私の部屋に迎えにきてくれてから一緒にリビングに行く。 「今日はさ、何食べたい?」 帰ってすぐにキッチンに立つなっちゃんに聞いてみた。 「……なっちゃん…………私のせいでなっちゃん犠牲になってる??」 冷蔵庫を覗いていたなっちゃんは、すぐに扉を閉め 私と目を合わせた。 「……ハル………おいで」 ソファーに座り、膝をポンポンと2回叩いた。 動かない私に再度呼び掛ける。 「ハール……お話しするから、おいで」
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