第6章

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気持ちだけが先走り、うまく言葉を繋げない。知らず知らずのうちに、下を向いていた。 ポン……と頭に温かい温もり。 顔を上げると、いつもの笑顔と目があった……私の頭に手を乗せるコウ先輩と……… 「分かった……分かったから、泣くなよハル」 「……ズズッ……泣いてません」 「……フッ………じゃあ、ちょっとだけハルに“あまえんぼさん”させて」 フワッ……とコウ先輩に抱き締められた。 「……コウ先輩………1人で頑張りましたね…………」 コウ先輩の背中に腕を回し、ギュッと抱き締めた。
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