第7章

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「ソウタ先輩、アイシングは??」 「ちょっと待って………アキ先輩、もうちょっとだけ受けてもらえます??」 部活が終了し、部室に戻った俺にソウタが言った。 「俺は構わないけど」 「ハルちゃん、アイシング後で……にする」 みんなが帰り、残ったのは俺とソウタとコウとハル。 コウは、同じピッチャーとしてソウタの指導係にしてやった。 ……さっき、ソウタを苛めた罰(笑) 「この指で弾いてみ!?」 コウがソウタの握りを確認する。 あまり球数が増えすぎても……と思い、ハルに告げた。 「後、10球くらいで終わるから………先に着替えてな」 「うん」 ハルが部室に戻った。 ほんの少しだけ、雨が落ちてきた。 「ソウタ、ラスト10球」
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