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「ソウタ先輩、アイシングは??」
「ちょっと待って………アキ先輩、もうちょっとだけ受けてもらえます??」
部活が終了し、部室に戻った俺にソウタが言った。
「俺は構わないけど」
「ハルちゃん、アイシング後で……にする」
みんなが帰り、残ったのは俺とソウタとコウとハル。
コウは、同じピッチャーとしてソウタの指導係にしてやった。
……さっき、ソウタを苛めた罰(笑)
「この指で弾いてみ!?」
コウがソウタの握りを確認する。
あまり球数が増えすぎても……と思い、ハルに告げた。
「後、10球くらいで終わるから………先に着替えてな」
「うん」
ハルが部室に戻った。
ほんの少しだけ、雨が落ちてきた。
「ソウタ、ラスト10球」
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