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「ハル!?ハル!?」
返事をしないハル。
腕を掴み、無理矢理引き寄せた。
「ハル!?大丈夫だから……大丈夫だから」
腕の中で、ハルは……ヒッ……ヒッ……と呼吸をしていた。
「コウ!!!なんか袋くれ!!」
バタバタと動く音がする。
俺はハルに話しかけ続けた。
「ハル!?聞こえる!?」
「アキ!!!!」
バサバサとコンビニの袋を持ってきて、俺の手に渡すコウ。
ガシッと掴み、ハルの口に当てた。
「ハル……ハル……ゆっくり息して………ゆっくり……そう、それでいい………落ち着いて………」
ハルの目からは涙が溢れ、俺の額からは汗が流れ、ハルの頬を濡らした。
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