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しばらくすると、ようやくハルの呼吸も落ちついてきた。
そのままハルを抱え、部室の椅子に座った。
そんなハルのブラウスのボタンをコウがとめてくれる。
そして、ソウタはハルの涙を拭いてくれる。
「わりぃ………驚かせて」
コウとソウタに告げる。
「……ハルちゃん……」
ソウタは、俺より大きなくせに 今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「大丈夫なのか??」
コウの眉間には皺がよっていた。
「大丈夫……過呼吸……………もう落ち着いたから、大丈夫………コウ、ちょっと代わってくれる??」
コウにハルを託し、ようやく防具を外した。
ハル、防具のままだったから痛くなかったかな!?
ロッカーから携帯を出し、連絡をいれた。
「……もしもし………ナツ兄!?………迎えにきてくれる??…………うん…………ハルが…………すぐ行ったんだけど…………うん…………また、過呼吸……………分かった…………」
ハルの様子をナツ兄に報告。
「コウ、さんきゅ………ソウタ、わりぃ………ハルのかばんと制服の上着待ってきてくれる??」
コウから、ハルを受け取り………しっかり抱き締めた。
「ハル………大丈夫だから…………なっちゃん、来てくれるって………」
目を瞑ったまま、ハルは頷き そのまま眠ったようだ。
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