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そんなハルの様子にフユ兄も気付き、ハルの肩を抱く。
俺は、ハルの手を握った。
会話もなく、俺たち3人はじっと座っていた。
バタバタと音がし
「ハル!アキ!フユ!」
俺たちと同じように、高校の先生に送られてきたナツ兄が走ってきた。
「……なっちゃん………」
今まで、一言も発しなかったハルが小さな小さな声で呟いた。
ナツ兄がハルの両脇に手を入れ、ハルを抱きあげた瞬間
「……なっちゃん………なっちゃん……」
ナツ兄の首に腕をまわし 肩に顔を埋め、ハルは泣き出した。
「ハル………えらかったな………ちゃんと救急車呼んで………」
ハルを抱いたまま、ハルの頭を撫で ナツ兄は俺の隣に座った。
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