第7章

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「そのまま、意識を取り戻すことなく……母さんは、逝っちゃったんだ…………それから、ハルは1人でいるとき雷が鳴るとパニックをおこした…………最近はなかったんだけどな…………雷に救急車のサイレン……やっぱり、春先のこの時期は……………ダメなんだろうな………」 「………ハルちゃん………」 「…………ハル…………頑張ったな………」 コウは、そう言いながら ハルの額の髪を寄せるように撫でた。 「コウの台詞が正解」 ん??と不思議そうな顔の2人に続ける。 「ハルさぁ……“可哀想”って言われんの……イヤみたいでさ……」 「……アキ先輩…………俺が………ピッチング付き合ってもらったから…………」 ソウタが涙を溜めながら呟いた。 「バーカっ………ソウタのせいじゃねーよ!!」 俺はそう言った。 コウが自分より背の高いソウタの頭をクシャクシャと撫でた。
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