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「そのまま、意識を取り戻すことなく……母さんは、逝っちゃったんだ…………それから、ハルは1人でいるとき雷が鳴るとパニックをおこした…………最近はなかったんだけどな…………雷に救急車のサイレン……やっぱり、春先のこの時期は……………ダメなんだろうな………」
「………ハルちゃん………」
「…………ハル…………頑張ったな………」
コウは、そう言いながら ハルの額の髪を寄せるように撫でた。
「コウの台詞が正解」
ん??と不思議そうな顔の2人に続ける。
「ハルさぁ……“可哀想”って言われんの……イヤみたいでさ……」
「……アキ先輩…………俺が………ピッチング付き合ってもらったから…………」
ソウタが涙を溜めながら呟いた。
「バーカっ………ソウタのせいじゃねーよ!!」
俺はそう言った。
コウが自分より背の高いソウタの頭をクシャクシャと撫でた。
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