第7章

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俺の携帯が鳴る。 「もしもし」 ナツ兄から連絡が入り、学校に到着した…と言う。 「わりぃ……ハルの荷物」 ハルの荷物を持ってきて貰おうとしたが、ソウタの手にはハルの荷物が………コウの手には俺の荷物が持たれていた。 ハルを抱いたまま、立ち上がる。 立ち上がった振動でハルが目を開けた。 「……あーちゃん………大丈夫……歩ける……」 「チビのハルは軽いから………それに、兄貴の特権!!……ほら、見てみろよ………コウとソウタの羨ましそうな顔」 笑いながら、ハルに言った。 「ハル……4番目の兄ちゃんの俺がお姫様抱っこしてやろうか!?」 「コウ先輩は、ぜったいダメっす……アキ先輩は…………仕方ないから我慢します…………」 普段の会話をしてくれる2人………2人とも気を使ってくれてるのだろう。
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