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ナツ兄が車を停めた学校の駐車場に向かう。
車のドア付近には、ナツ兄とフユ兄が立っていた。
「ハル」
ナツ兄の声にハルは顔を上げた。
「……なっちゃん……」
ハルは、5年前と同じように呟く。
車の横に降ろすと、ハルはあの時のように………ナツ兄の首に腕をまわした。
「……なっちゃん……なっちゃん……」
そんなハルの腰を左手で抱き、右手でハルの頭を撫でた………あの時のように……
ただ違っていたのは、ナツ兄があの時のようにハルを抱き上げていないこと。
そして、もう1つ。
「ハル………ふーちゃんもいるよ!?」
そんな声にハルは、クスッと笑ったんだ。
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