第7章

23/30
前へ
/1062ページ
次へ
コウ、ソウタと一緒に部室に戻り 着替え始めた。 「………ハルちゃん………大丈夫かな」 ユニフォームを脱ぎながら、ポツリとソウタが溢した。 「…大丈夫だよ………ちゃんと見ただろ!?………いつものように笑えてた」 うん……と、頷き ソウタは着替えを再開する。 「……大丈夫だよな!?ちゃんと兄貴たちに“半分こ”してもらってたし……」 今度は、コウが呟く。 「半分こ??」 何も知らないソウタは、首を傾げる。 「ハルは、淋しいことも辛いことも……兄貴たちに半分こしてもらって、元気になってんの」 俺に話に、隣でコウがうんうんと頷く。 「……そっかぁ………俺もハルちゃんの辛さ、半分こしてあげよー」 名案を思い付いた……と言わんばかりに、ソウタは嬉しそうに言った。
/1062ページ

最初のコメントを投稿しよう!

413人が本棚に入れています
本棚に追加