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その日の夜、久々にハルの部屋に布団を敷いた。
ベッドに入ったハルを見届けてから、布団に入った俺。
暗くなった部屋にハルの声。
「…あーちゃん………ありがとね」
「ん……気にすんなって」
大丈夫だと思っていたが、ハルは気にしているようだった。
「………コウ先輩とさ、ソウタ先輩…………引いてないかな!?」
俺だけじゃなく、あの場で目の当たりにした2人のことも気にしていた。
「大丈夫だよ……ソウタは、あんな……だし(笑)…………コウは、ハルに半分こしてもらったって感謝してた」
「えっ!?」
コウから話を聞いているのを知らないハルは、驚きの声を上げた。
「コウから聞いた………ちゃんと話してみるって言ってた……………それにさ、ソウタも“半分こ”してくれるって…………そんな2人が、引くわけねーだろ!?」
「………………ん…………………あーちゃん…………そっち行ってもいい??」
「ほら」
ハルの言葉に、俺は自分の布団をめくった。
今日のハルは、あまえんぼさん。
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