第8章

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小さかった頃のように泣いたら、すっきりした。 「……ハル、すっきりした!?」 「ん、ありがと」 「俺に、鼻水つけてない!?」 「つけてないよー」 ふふっ………2人で笑う。 元気が出るように……しめっぽくならないように……ふざけたことを言って、気をそらしてくれているんだ………あーちゃんの優しさ。 そんなあーちゃんにピトッと引っ付く。 「なっ、なんだよ!?」 ………あーちゃんの優しさが嬉しかったから…… あーちゃんには、なにも答えず ほんのちょっとの間あーちゃんの温もりを感じていた。
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