第8章

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あーちゃんの温もりに安心し、私はいつの間にかぐっすりと眠りについた。 「あまえんぼさん」 そんな風にあーちゃんがくすりと笑っていたのを私は知らない。 翌日の朝、いつもより早く起きた私はキッチンで張りきっていた。 家族プラスコウ先輩とソウタ先輩にお弁当を作ろうと思って……… ちょうど唐揚げを揚げていたときに、なっちゃんが起きてきた。 「ハル、おはよう……あれ!?俺、遅かった!?」 「遅くないよ……私が早かっただけ(笑)」 私の手元を見て 「手伝う??」 「大丈夫、なっちゃんは朝ごはんの分 お願い出来る??」 「もちろん」 なっちゃんが黒のエプロンをして、冷蔵庫から卵を取り出した。 「ハル、弁当箱多くね??」 いつものお弁当箱より2つ多いことをチェックするなっちゃん。 「えーっと、コウ先輩とソウタ先輩の分も……作ろうかなと思って………」
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