第8章

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「あー、でも私 なんにも言ってないから……2人ともお弁当持ってきてるかな!?」 お弁当が2つになっちゃっても、迷惑になっちゃうよね………あー、失敗…… 「……つうか、持ってきてても 絶対食うと思う……」 ボソッと呟いたあーちゃんの声は聞こえなかった。 「え??」 「せっかく作ったんだから、渡せばいいだろ!?」 えー、だって…………あっ、そうだ!! 「あーちゃん渡してよ」 「やだよ」 「いいじゃん……はい、これ」 無理矢理あーちゃんの手に2人分のお弁当が入っているバッグを持たす。 「なんで俺が渡すんだよ」 「いいでしょ、あーちゃんが渡してくれたって」 2人の意見は平行線をたどる。
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