第8章

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「おはようございます」 「おはよう、ハルちゃん……おはよーっす、アキ先輩」 「うぃーっす」 いつものように、電車に乗り込み……いつものように、挨拶を交わす。 「ソウタ……今日の昼メシ持ってきてる??」 「あー、今日は学食かなぁ……パンを買うって手もあるんすけど……」 「やった!!」 ついつい本音が漏れる。 「ん??」 ソウタ先輩が高い位置から私に視線を向ける。 「自分で言え!!」 あーちゃんからの命令が下る。 「………あーちゃん、言ってよ………」 「ん?ん?」 私とあーちゃんのやりとりに、ソウタ先輩の視線は2人の顔を行ったり来たり。
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