第8章

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「…………ハルが…………弁当作ったんだと……」 「へぇ……ハルちゃん頑張ってるんだね」 「んー、おまえに……だと……」 「ふぅーん………………えっ!?俺に!?」 「「しぃー」」 あーちゃんと私は、同時に言う。 だって、ソウタ先輩……突然、おっきな声を出すから……… 「ほんとに??ほんとに??俺に??」 声のトーンを落としたソウタ先輩だが………目をくりっと見開いて、何度も何度も問いかける。 「はい、ソウタ先輩に………食べてもらえます!?」 「マジで!?………やったぁー!!!」 「「しぃー」」 再び、大きな声になったソウタ先輩。 …………ほら………前の座ってるおじさんがこっち見てる……… 「……クフフ………フフ…………グフフ………」 隣から聞こえる怪しげな笑い声は………間違いなくソウタ先輩である。 「……ソウタ………キモい」
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