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それでも、誰も一歩を踏み出さない。
「どうしたの!?あーちゃんもコウ先輩もソウタ先輩も……」
「ハル………いつ、誰に……初めてを奪われたんだ??」
あーちゃんがいきなり私の肩を掴み、前後に揺する。
「は??別に奪われた訳じゃないよ……私があげたかっただけ」
「だっ、誰にあげたんだ??」
あーちゃんは、何を言ってるのだろう。
わかってるくせに…………
「あーちゃんだって、知ってるでしょ!?………コウ先輩とソウタ先輩に……だよ!?」
「おまえらー、俺のハルに2人がかりで…………マジ、ぶっ殺す!!!」
私の肩から手を下ろし、いきなりコウ先輩の胸ぐらを掴んだあーちゃん。
「ちょっ、ちょっ、待て!!アキ」
そして、そのままの状態でソウタ先輩を睨み出したあーちゃん。
「おっ、俺………なんもしてないっす」
「あーちゃん、何やってんの??あーちゃんには、いつもあげてんじゃん」
「アキ!?マジか??」
「アキ先輩!?」
何を騒いでるの?この3人は………
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